2024年も残すところ2ヶ月半になりました。
年末調整の時期が近づいてきましたね。今日、我が家にも一部の保険会社から控除証明書が届きました。
毎年、会社から言われてなんとなく提出しているという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では年末調整について解説していきたいと思います!
目次
年末調整は所得税の納税のため!
毎月の給与から所得税が控除されていますが、実は概算金額なのです。
所得税は、毎年1月1日から12月31日までの「所得金額」に所得税率をかけて算出されます。普段の生活ではあまり気にせず同じような意味で使っているかもしれませんが、税法上、「所得」は「収入」と明確に使い分けがされています。
会社員で他に収入がない場合、各種手当金なども含んだ給与や賞与の合計が「収入」で、税法で定められている控除額を差し引いた額が「所得」と呼ばれます。
扶養家族や個人で加入する保険料の支払い、住宅ローンの支払いなどを考慮して年末に再度計算し、所得税の過不足を調整することを「年末調整」といいます。
年末調整の流れ
年間の給与収入の合計から「給与所得控除」を差し引いて、「給与所得」を算出します。「給与所得控除」は収入に応じて決まっており、自営業でいうところの経費にあたるものです。会社員でも仕事のためにスーツやカバン、文房具など自己負担もあるよね、ということで収入から差し引くことが認められています。
次に「給与所得」から、基礎控除、社会保険料、配偶者控除や扶養控除、生命保険料・自身保険料控除などを差し引いて「課税所得」を算出します。
そして「課税所得」に所得税率をかけて「所得税」が算出されます。最終的に算出された「所得税」と毎月の給与から控除した概算額との過不足を調整する作業が「年末調整」なのです。