貯金ができない…そんな人にこそオススメの先取貯金

「投資を始めてみようかな?その前にやるべきこと」の記事で、投資の前に生活防衛費を確保すること!と書きましたが、貯金がなかなかできない…、貯金のために節約って辛くて続かない…、こう悩む人は少なくないはず。

特に働き出して間もない社会人のみなさんはまだ給与も少なく、日々の生活にいっぱいいっぱいで貯金のことまで考えられない、と感じている方も多いと思います。

一方で仕事にも慣れ、給与も順調に増えてきて、自分の好きなことに好きなだけお金を使えるようになってきた中堅どころのみなさんの中にも、頑張っているご褒美!と自分に言い訳をしながら、毎月給与を使い果たしてしまって実は貯金できてない、このままで大丈夫か…?と頭のどこかに不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、最強の貯金方法ともいわれる「先取貯金」について解説していきます。

この記事でわかること
 先取貯蓄ってなに?
 先取貯蓄ってどうやるの?

目次

先取貯蓄とは

読んで字のごとく、貯金用のお金を先に取り分けておくことです!なんとシンプルなことでしょう。

貯金ができない、少し貯まっても大きな買い物をしてすぐに使ってしまう、こういったお悩みを抱えている方は、お給料が入ったら家賃や水道光熱費など固定費を支払って、あとは食費・交際費・お小遣いなどに使って、口座に残った分が貯金、というパターンではないでしょうか。これは「先取貯金」と対になる「残し貯め」といわれます。

私自身、働き出して数年はそんな状態でした。頑張って節約しようとして欲しいものは先送りしてお金を残したつもりでも、数ヶ月後にはパーっと使ってしまい、思ったように残高が増えていかない。。

そんなとき、職場で新しく「財形預金」の制度の導入が決まりました。

先取貯蓄の方法

「財形預金」は、「勤労者財産形成促進法」「租税特別措置法」等に基づいて成り立ち、勤務先で導入していれば利用することができる制度です。利用を希望する社員の賃金から事業主が給与天引きで銀行への預入れを代行することで社員の財産形成を奨励するものです。会社によっては「利子補給」や「奨励金」といった名称で、社員の預入れ額等に応じて上乗せしていることもあります。ぜひ会社の福利厚生制度を確認して、導入されている場合は活用しましょう!

財形預金導入時から事務手続きを担当することになり、制度導入とともに申し込みをして、最初は無理なく1万円からスタート。毎月1万円でも、着実に日々の生活費の口座とは別にお金が貯まっていくと、精神的にとっても楽になりました。

給与から自分が設定した預入れ額が天引きされますので、もちろん毎月の手取りは少なくなりますが、生活費やお小遣いの支払い元になる口座とは別の口座に先取りすることで、残ったお金でやりくりするようになり、貯金額が増えていく様子もわかりやすくなるため、貯金のモチベーションを保つことができました。

勤務先に財形預金の制度がない場合は、銀行の「自動積立定期預金」サービスを利用するとよいでしょう。普通預金の口座から自動的・定期的に指定する金額を定期預金に振り替えてくれますので、着実に積み立てを行うことができます。

いずれも最初は会社や銀行での手続きが発生しますが、一度設定してしまえば普段はそれほど気にせずに過ごせます。始めるタイミングで、生活防衛費の確保/引越し費用を貯める/車を買うなど目標を決め、無理のない金額に設定するとより計画的に貯金できると思います。手取りが20万円なのに、2年後に現金一括で車を買いたいから毎月10万円積み立てる!では、日々の生活がままならくなり、途中で引き出しすることになりかねません。

なお、財形預金制度は一般財形・住宅財形・年金財形と貯蓄目的に応じて3種類にわかれています。住宅財形と年金財形は、銀行の利子が非課税扱いと少し優遇されますが、引き出しには要件がありますので、目的に応じたものを選択するようにしましょう。

【先取貯蓄のポイント】
・勤務先に「財形預金制度」があれば活用する、なければ銀行の「自動積立定期預金」を利用する
・貯金の目的を決めておき、預入額は無理のない金額に設定する

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